超テラビット記録へ向けてのチャレンジ -IDEMA JAPAN-

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クォータリーセミナー

超テラビット記録へ向けてのチャレンジ

垂直磁気記録が実用化され、600 Gbit/in2の面記録密度までは、デモンストレーションにより垂直磁気記録技術の改良で行けるものと予想されています。


しかし、いずれは垂直記録といえども磁気記録のトリレンマ(Trilemma)に陥り、新技術を導入せざるを得ない状況です。

新技術といえども一長一短があり、その難しさより、磁気記録の限界説もささやかれ始めています。

本セミナーでは、先ず、現行垂直磁気記録技術の改良の可能性について展望して頂きます。また、現行改良技術の一つとして最近大きな進歩のあった超薄膜FCAカーボン保護膜についてのご紹介を頂きます。

続いて、新技術として記録媒体を加工するディスクリートトラックメディア(DTM)およびビットパターンドメディア(BPM)、記録方式が異なる瓦記録(Shingle記録)、エネルギーをアシストする熱アシスト記録(TAMR)およびマイクロ波アシスト記録(MAMR)、SSDの延長線上にあるスピンRAM、さらに2009年度日本磁気学会における各種技術の発表状況についての紹介も頂きます。

以上の全分野をカバーし、日本を代表する専門家の皆様の充分時間をかけた、より掘り下げた講演と致しましたので10時開始の1日セミナーとしております。将来技術についてより深い理解が得られるとともに、今後の高密度化への展望が開けるものと確信しております。

終了後には懇親会を開催いたします。幅広い人脈の構築、情報交換等にお役立てください。

日 時
2009年10月23日(金) 10:00〜17:30(終了後、懇親会)
場 所
発明会館

〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-9-14 地図
<交通>
東京メトロ 銀座線 虎ノ門駅 3番出口/徒歩5分
東京メトロ 日比谷線 神谷町駅 4番出口/徒歩6分
東京メトロ 千代田線 霞が関駅 A13番出口/徒歩10分

参加費
IDEMA会員 一般(非会員)
10月23日(金) 30,000円 60,000円
10:00-10:05

開催挨拶

IDEMA JAPAN 会長
久保川昇 氏
10:05-10:55

【基調講演】ヘッド・メディア磁性膜の今後の展開

東北大学大学院工学研究科 電子工学専攻
教授
高橋研 氏

HDD用の磁性薄膜では、数nm程度の強磁性結晶粒を取り囲む非磁性酸化物粒界相の形成、1nm以下の極薄金属層の安定形成、 金属/酸化物の急峻な複合ヘテロ界面の形成といったÅオーダーの極限の組織制御技術により、界面近傍の数原子層の スピン構造の制御が必要な状況に直面している。
講演では、再生ヘッドおよび記録媒体の材料・作製プロセスに関する我々の最近の研究結果を紹介しつつ、その将来像について展望したい。

10:55-11:35

テラビット記録のためのBPM媒体技術

東北大学 多元物質科学研究所 多元設計研究部門
教授
北上修 氏

先ず、簡単な試算に基づいて、テラビット領域におけるトリレンマ回避のためのBPM媒体特性について議論する。
次いで、BPM媒体を構成するナノサイズ粒子の静的・動的磁化挙動に関する最近の研究結果を紹介し、今後実用化に 向けて解決しなければならない課題について述べる。

11:35-12:15

イオン照射によるDTM、BPMの作製と今後の課題

名古屋大学大学院 工学研究科 量子工学専攻
准教授
加藤剛志 氏

次世代HDD媒体として注目されるBit Patterned Media(BPM)には、超微細パターン加工や磁気特性制御など の課題がある。本講演では、容易に表面平坦性に優れた媒体作成が 可能なイオン照射型BPM、Discrete Track Media(DTM)について、現在までの研究の進展を紹介し、今 後の課題について述べる。

12:15-12:55

Shingle-Write Technology - Principles & Advantages -

株式会社 日立製作所 中央研究所
ストレージ・テクノロジー研究センター
主管研究員
田河育也 氏

記録密度向上の最大の壁は記録能力の限界である。HAMRやMAMRはもちろんBPM技術 もこの限界の打破を目的としている。
ところで、ヘッド磁極を縮小せずに高密度化できれば記録限界は生じないはずである。これがShingle記録の基本概念である。
講演ではSRCにおける活動を中心にShingle記録技術の概要および課題等について説明する。

12:55-13:50

休憩

13:50-14:30

熱アシスト磁気記録の進展

株式会社 日立製作所 中央研究所
ストレージ・テクノロジー研究センター
松本拓也 氏

熱アシスト磁気記録は、磁気記録と光記録を融合させた技術で、1Tb/in2以上の 記録密度を実現する方式として期待されている。本講演では、この記録に用いる 記録ヘッド、光学系に関する最近の研究結果を紹介する。

14:30-15:10

マイクロ波アシスト記録のシミュレーションと最近の進展

東北大学 多元物質科学研究所 多元設計研究部門
准教授
岡本聡 氏

マイクロ波アシスト記録は次世代の記録手法として注目されており、現在はシ ミュレーションを中心に様々な提案がされている。本講演では、我々の結果も併 せてそれらを紹介し、現在の進展動向ならびに今後の課題について述べたい。

15:10-15:30

休憩

15:30-16:10

Scalable Perpendicular MTJs For High Density MRAM

株式会社 東芝 研究開発センター
研究主幹
與田博明 氏

磁界書き込み原理を用いたMRAMは256Mbを超えるscalabilityがなくニッチ市場し か狙えないため、多くの企業は製品化に二の足を踏んきた。そこで、従来からの面内磁化MTJにス ピン注入書き込み原理を用いて256Mbの壁を突破する試みが行われてきたが、これも無理であろうこと が明確となってきた。 我々はNEDOのPjで、垂直磁化方式のMTJを開発し、256Mbの壁を突破する目処をつけた。

16:10-16:50

ハードディスク用超薄膜FCAカーボン成膜装置

株式会社 フェローテック
取締役
有賀敬治 氏

ディスク表面保護膜として、DLC膜は広く用いられている。 さらに高密度、高強度なFCA(Filtered Cathodic Ark)膜も知られて いるが、ディスク用としてはコンタミが多いという欠点があり、実用化 されていなかった。これらを改良した成膜装置を開発したので 報告する。本成膜装置により、従来より2nm薄い保護膜でも 従来と同等な耐久性、耐食性を実現することができた。

16:50-17:30

2009年日本磁気学会報告

IDEMA JAPAN協賛会員
小林和雄 氏

2009年9月12日?15日、長崎大学において日本磁気学会第33回学術講演会が開催されます。この講演会におけるトピックスや重要と思われる発表について、ヘッド・媒体および将来技術の分野を中心にして報告致します。

17:40-

懇親会

※講師・演題・講演時間など、変更になる場合がございます。あらかじめご了承願います。