【オンライン】信号処理講座 ~HDDの歴史と信号処理技術~
【オンライン】信号処理講座 ~HDDの歴史と信号処理技術~
本講座はHDDに搭載されている種々の信号処理技術に関する講座です。HDDの信号系をひとつの伝送路としてみたとき、それは信号帯域が狭く、磁気記録などの非線形で歪が多い要素により構成された、非常に劣悪な伝送路と言えます。更に、高密度記録を行うことで信号は微弱になり、十分なエラーレートを確保しての信号処理が益々難しくなっています。この様なHDDの信号処理技術は、HDD以外にも、劣悪な伝送路を持ち、且つ微弱でノイズの多い信号を扱う信号処理系、例えば、SSD、磁気テープ装置、光ディスク装置、など広い分野への応用が可能です。
講義では、磁気記録の歴史から始まり、信号処理回路の構成に触れた後、符号化技術、ピーク検出やPRMLなどの復調技術、リードソロモンECCやLDPCなどのエラー訂正技術、等々に関して数式を極力使わず、イメージとして容易に理解できるように解説します。これまで信号処理技術に深く触れた事が無い方や専門分野の異なる方にも十分理解出来るように構成しています。過去の受講者からは、「例を示しながらの説明だったので大変分かりやすかった。」、「教科書を読むだけでは分からないところまでカバーしていて大変助かった。」等々の感想を頂いています。本講座終了時には、「なるほど、そうなっているのか!」と納得していただけると思います。
- 日 時
- 決まり次第お知らせいたします
- 場 所
- zoomによるオンライン講座
- 参加費
- 会員: 20,000円 非会員: 30,000円(テキスト代を含む)
- 講 師
-
武藤 弘
富士通とHGST(現WDC)に於いてHDDの信号処理関連の研究開発業務に従事
IDEMA JAPAN理事 副事務局長 - 対 象
-
HDDに興味をお持ちの方/ HDDを使った設備機器関連の方/
微弱で且つノイズの多い信号の処理に携わる方/非技術系や専門分野でない方/
営業、マーケティング部門の方
講義内容
-
1.磁気ディスク装置の歴史
HDDの概要、磁気記録の歴史、RAMAC、ヘリウムHDD、記録密度の推移
-
2.符号化技術
符号化の目的、RLL符号(FM, MFM, 2-7, 1-7, 8/9 code)
-
3.PRML復調技術
パーシャルレスポンス等化、最尤検出
-
4.エラー訂正技術
エラー訂正の概要、パリティ符号、ハミング符号、リードソロモン符号
-
5.LDPC符号と繰返し復号方法
LDPC符号、繰返し復号方法
-
6.将来技術
HAMR、 MAMR、TDMR、3D記録
![]() |
![]() |
![]() |